ぽちのいた松月堂

今日も楽しく

本 昭和時代三十年代

書名   昭和時代 三十年代

著者   読売新聞昭和時代プロジェクト

発行所  中央公論新社

発行日  2012年7月10日  初版

 

昭和時代は、1926年12月25日から1989年1月7日までだが、そのうちの昭和30年代といわれる時期は、いったいどういうものだったのか。

この本によれば、1947年から49年までに約800万人が生まれた。

昭和30年代初期には、〈戦後、復員青年とこれを待っていた女性との結婚でできた、いわゆる平和っ児)といわれた。後に、作家の堺屋太一が76年の小説『団塊の世代』で、団塊の世代と名付けた。1956年の目黒区の小学3年生が、63人学級について書いている。入学ラッシュで教室が足りず、午前と午後の二部授業にしていたそうだ。

そろばん塾が繫盛し、全国学力調査をされ、つづり方全盛期、牛乳からバターをとった残りの脱脂粉乳が給食で出された。村田兆治は稲刈り後の田圃で三角ベースで遊び、ラジオドラマ赤胴鈴之助が人気で、吉永小百合は「さゆり」役でデビューした。58年にフラフープがブームになり、テレビで「月光仮面」が放映された。紙芝居を見る子がテレビに移り、貸本マンガ店ができた。

そして1964年(昭和39年)10月1日東海道新幹線「ひかり1号」が新大阪駅に向けて走り出した。そして、9日後、東京オリンピックが開催された。